コスモポリタン VS ナショナリスト
或いは「新エリート VS 中間層」と言うらしい。
だが結局は「パイの分け前」「パイ全体と自分のパイ」を詩的に言っているように感じた。
ローマのガリア統治と、英国の穀物法廃止。うまくいったのは、パイ全体の成長を成功させたからだ。
賃金低下は、多くの賃金労働者が必要な産業や、管理者にとっては、会社の利益を増やす良い話。比較優位も官僚にとっては国全体の利益を増やす良い話。
でもリアルに血を流す事業や地域にとってはたまらない。
その議論は「パイ全体を大きくする話」なのか、「パイのなかの自分の分け前を増やす話」なのか?
フィルムとデジタルの経済性
Delta400, Nokton58/1.4, MZ-3
フィルムは変動費の世界。カメラは安いけど、フィルム+現像+プリントで1枚60〜70円。
デジカメは固定費の世界。カメラは高いし買い替えが必要になるからますます高い。プリンタ・現像ソフトなど周辺コストも発生。その代わりランニングコストは少し安い。
10万円のデジカメも珍しくないけど、そのお金でフィルムだと1,400枚・40本以上撮れる。週1本ペースだと1年弱、月1本ペースだと3年分。
損益分岐点はそこですね。まあ損得で選択してる人はいないと思うけど。
私は飽き性なので、設備投資後も最新設備をこっそり買ってそう。ダメダメ。フィルムを一貫性なく色々変えている方が、性格にあってると思う。
いまは戦国
Delta400, Nokton58/1.4, MZ-3
太平の世の武士が「忠義」に生きるなら、戦国の武士は「下剋上」でなければ生きられない。
戦国期の大名領国制は戦国大名と家臣団の協同連帯によって成立したと見ることもできる。家臣団の衆議・意向を無視あるいは軽視した主君は、廃位の憂き目に遭った。
下剋上世界では自分も、主君も、力が無ければ話にならない。何しろ生き残ること自体が大変で余裕がない。
学生と話していると、ビジネスを熱心に学ぶ人が予想以上に多い。ああ、いまは戦国の世なのだなと思う。だから本人が望む通りビジネスの修練を積み、名高い武芸者となり生き残ってもらいたい。
主君を廃さないまでも、これから人材の流動性は高まっていくだろうし、高まらなければ「お家もろとも滅亡」になってしまう。制度も戦国の世という現実に合わせて変わっていくだろう。
そうして武芸者があふれ、新興大名(ベンチャー)が活躍し、弱い旧勢力では焼き払われるしかない街が、活気あふれる街に生まれ変わってゆく。
しかし一方で、戦国の世は終わらなければならないとも思う。
人々に平和と安心をもたらす太平の世を。